目的別サウナの利用法
仕事の疲れをとるため、美容のため、健康づくりのためなど、サウナに入浴する目的は、人によってさまざまです。男性では疲労回復が、女性では減量・美容がその1位ですが、こうしたサウナ効果は、主として入り方と温度に左右されます。
サウナ入浴法は目的や体力によって異なります。15分以上入浴を続ける持続浴、途中でサウナを出て何度かくり返し入浴する反復浴、サウナ浴と冷水浴を交互に行う交代浴など、入浴法にはいくつかの種類があります。
サウナ浴の目的や自分の体力をはっきり自覚し、無理のない入り方をすることが大切で、サウナのすばらしい効果は、そうした時にはじめて本当にあがるといえるでしょう。
最後に、疲労回復以外の目的別入浴法をご紹介します。肥満減量浴は、皮下脂肪は熱を伝えにくいので、肥った人はなかなか汗が出にくいものです。しかしいったん汗が出始めると続いてよく出ます。
皮膚から1ミリリットルの汗が気化するときには、0.58カロリーの熱量を奪いますし、よく汗を出せばその分体重も減ります。しかしそれは一時的なことで、日常の適度な運動とほどよい食事の取り方が大事です。
全身美容浴は、高温のサウナに入ると、皮膚血管はまず収縮します。それから体温の上昇に伴って拡がります。血管調節の働きをよくして、皮膚の生理機能を活発にすることが美肌づくりのコツで、低温のサウナにゆっくり時間をかけて入ることです。
日ごろ機能しない毛穴が開いて、汗腺も活動して汚れや脂肪を排出します。フィンランドのことわざの一つに「女性が一番美しいのはサウナから出たあとの1時間」というのがあります。